拍手小説
□拍手小説
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『あ、可愛い』
「なに?花?」
『うん。先生が持ってきたのかな?』
「なんて花?」
『知らないけど(笑)』
「花、好きなの?」
『詳しくないけどね。好きだよ』
「じゃあ、教室で待っててね!絶対ね!」
『ん?…うん。』
そう言って、教室から走り去る二階堂高嗣さん。
やっと戻ってきた高嗣さんは 両手を後ろに隠してニヤニヤ。
『なにしてきたの?』
「じゃじゃ〜ん!」
そう言って、差し出したのは、校庭とか道路とかに
地味に咲いているお花さん達。
高嗣さんが必死に花束にしようとしてたんだろうな、って想像がつく(笑)
「あんまキレイに見えないけどさ?こういう、地味な奴ほど、頑張ってんじゃねえかな?」
『すごい頑張ってきたお花さんたちだよね』
「あ〜俺みたい。」
『え?なんで?』
「今は地味であんまキレイじゃないから。
でも将来はさ、バラとか?ユリみたいに
すんげえ キレイな花みたいになってるから。」
『うん、高嗣さんなら絶対なれるよ。』
「…だから、それまで待っててくれる?」
『はい、お待ちしております。高嗣さん☆』
「とりあえず、その高嗣さんっての、やめよーか?」
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