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□人魚姫
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もしも××だったなら
〜人魚姫編〜

「はぁ……」

「ちょっと、あんたまだ寝てるの?早く準備しなさいよ、今日はあんた初めて海の上に上がるんでしょう!」

「お姉ちゃん……」

「いつまでも寝てると置いてくからね!」

「もういっそそうして」

「はぁ?」

「めんどくさいの。ここから一歩も出たくない……」

「ねぇ、こんな日まで何言ってんのよあんた…」

「だって、私は別に海の上の世界なんて興味ないもん。お姉ちゃんたちだけで行ってきなよ。私家にいた方がいいし」

「はぁぁぁあ?今日はあんたのためにわざわざみんな付き合ってあげるんでしょ!少しは姫としての自覚ってもんを持ちなさいよ!」

「えー…、やだやだ海の上とか無理、絶対無理。人間いるんでしょ?見つかったらめんどいじゃん、絶対やだよー。それに私ゲームやんないといけないしー…、…ねっ!」

「ねっ!じゃないわよ!いいからそうやって引きこもってないで早く外に出なさいっ!あぁっ、もうまた髪ぼっさぼさにしてー!いつも梳かしなさいって言ってんでしょぉぉぉぉお」

「ぎゃぁぁやだやだお姉ちゃんいたたたたた髪、髪痛いから引っ張んないでええええ」

「うるさい!動くな!今髪梳かすんだから!…っていうかあんたこれいつから梳かしてないのよ!櫛が全然通らないんだけど!ありえない!」

「……先週?」

「信じらんない!まさか先週あたしが梳かしてあげてから一度も自分で梳かしてないとか言うんじゃないでしょうね!?」

「テヘッ★( ^∀^)」

「テヘッ★じゃねぇぇぇぇえ!」




もしも人魚姫がひきこもりだったなら






20130422〜20150607
20150607改


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