Clap log

□赤ずきん
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もしも××だったなら
〜赤ずきん編〜

「狼さん狼さんこの世で一番美しい頭巾は誰でしょう誰でしょうね」

「美しい頭巾って…」

「私でしょうか」

「さ、さぁ」

「私を食べたいですか」

「まぁそのつもりですから」

「食べちゃうぞ☆だなんて破廉恥な!」

「言ってません(星…)」

「ああ神よ!こいつを地獄に堕としてください!こいつはこの私を食べたいというのです、ああ恐ろしいケダモノめ!」

「お嬢さんそろそろ本題に戻りませんか」

「戻りません!戻ったら食べられちゃうでしょう!」

そんなこんなで小一時間くらいこんな会話が続いている。おばあさんの家までお見舞いに来た赤ずきんは狼を見るなり第一声、「私に罪はない!」既に逃げ腰であった。

「お嬢さん、僕は腹が減っているんです。あなたのおばあさんね、僕を見るなり出ていっちゃったんですよ。『今にもっと若い娘が来るからそっちの方が美味しいよ!』ってね」

「あんのクソババァ仮病だったな」

「そんなわけで僕は何にも食べてないんです。ね、お腹空きました」

「はぁ…じゃあクソバ…じゃね、おばあさんのために(ママが)作ってきたキッシュどうぞ」

「やや、これはどうもご丁寧に…じゃなくてね」

ごめんなさい僕肉食なんです、と狼は申し訳なさそうに眉を垂れる。そうは言っても赤ずきんも食べられたくはない。

「どうにか方法はありませんかね。お互いのために良い方法」

「うーん、今更おばあさんはやめていただきたい。やっぱり若い肉見ちゃうとこっちの方がいいです」

「ちょ、人を食材みたいに言わないでください」

「美味しそうですよ、あなた」

「……」

「世界で一番美しい頭巾かどうかはわかりませんが、あなたは世界で一番美味しそうな頭巾です。透き通る白い肌、艶めく金の髪、そしてその赤みのさしたふっくらとした唇…」

「……」

「早くあなたを食べてしまいたいです」

「……狼さん…」

「(にこにこ)」

「…………
嬉しくねェよ!!」

ガスッ!

「…う゛っ!」

「そんな食材として褒められても全然嬉しくない!それに……お、おお美味しそうとか言われても、こここ困ります!」

「…照れてます?」

「!!!てっ……照れるかボケェェエ!!!」

ドスッ

「ぐふぅっ!」


もしも赤ずきんがツンデレだったなら




「(あくまでも食材として、って意味なんだから勘違いしちゃ駄目駄目駄目駄目)」

「じゃあ味見していいですか(ぺろり)」

「ぎぃやぁぁぁぁぁぁあっ!!!!!」

バキィィィッ

「ぐはっ!」

「(ドキドキドキドキ)」

「いたた……照れると可愛いのになぁ」

「…!!!」


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エンドレス。
あれ、デレてない\(^O^)/
20100614~0628
20110430改


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