-花と緑の-
□最終話 『花とヌヌ』 その三 エピローグ
14ページ/20ページ
シーンU:別れの刻へ(10/10)
「じゃ、行くか」
「うん、行こう」
屈んだ熊の背に乗って、あたしは村のみんなやダメモン、チューチューモン、ハグルモンたちに手を振る。
「もじゃさんとか土田さんたちにも挨拶しときたいんだよね」
「おう、んじゃついでに寄ってくか」
お蝶婦人たちに別れを告げ、あたしたちは村を発った。
ひとまず最初に目指したのはもじゃもじゃ村長たち、例の預言者の村だった。
小一時間ほど滞在し、村を出た後のこと、預言の結末を伝え、そしてお別れの挨拶をした。
それから、今度は土田さんたち、平原の村へとやってきた。
同じく小一時間ほど話をして、挨拶をして、そうしてウィザーモンの待つ鉱山へと向かうことにした。