□総括:後半
7ページ/10ページ

■キャラクター総括:【ベリアルヴァンデモン】


<基本設定>

第十三夜より登場。アポカリプス・チャイルドを影で操っていた黒幕にして本編のラスボス。のつもりだったが実は中ボスだった人。

その正体は死んだデジモンたちの恨みつらみの集合体であり、本来の「ベリアルヴァンデモン」というデジモンとは≠のイレギュラーな存在。
性格は極めて悪辣。復讐以外の目的も感情もなく、ただ誰かを苦しめるためだけに動き、そのためなら我が身さえも鑑みない狂気の魔王。

キャラクターイメージは「アポカリモンもどき」。そしてホーリードラモンが言った「迷える子羊」である。
言ってしまえばホーリードラモンの前座であり、あからさまな小物として描かれてしまった可哀相な子。劇中で「次の標的はリリスモン」的な台詞があったが、その時点での実力差は「女帝陛下にかすり傷くらい負わせられれば大健闘」程度である。
元々「ベリアルヴァンデモン」は設定上で「バルバモン」にディスられまくっているので一応公式基準の実力差のつもりではある。


<プレストーリー>

本作におけるデジタルワールドでは、死んだデジモンはダークエリアでデータの最小単位まで分解され、やがて「はじまりの町」に転送されて新たなデジタマとなる。
それは「生まれ変わり」などではなく、0と1の最小単位まで分解されることで生前のデータは完全にリセットされ、まったく別の命へと再構成されるのである。

ベリアルヴァンデモンとはその分解と構成のサイクルからはみ出したエラーコードであり、言わば「バグ」。

その中核となったのは先代十闘士によって討たれた元ルーチェモンの配下。誰の記憶にも、記録にも残ることなく、既に本人さえも覚えていない名もなきデジモンである。

歪んだ命はダークエリアでさえも分解されず、ダストパケットに紛れて様々なレイヤーを漂う。それ一つであれば取るに足らないノイズに過ぎないが、やがてそれは自らと同質のエラーコードを引き寄せ、かき集め、ベリアルヴァンデモンという一個の生命“らしきもの”を構築したのである。

しかし劇中でヒナタが言ったとおり、正確にはデジモンですらもなく、あくまでそれらしい形を取り繕っているだけであり、本質はエラーコードの集まりでしかない。

紛い物の生き物として、バグという名の自我を得たベリアルヴァンデモンはアポカリプス・チャイルドの一兵士だったあるエンジェモンへと寄生し、“サタナエル”の名でホーリードラモンの側近となったのである。


<独自設定>

基本は公式基準。
他者に寄生する能力と最終形態の黒い雲に関してはアニメ02そのまま。肉体を構成する無数の黒い虫に関しても02から。劇場版のケルビモンがモデルである。

必殺技の「パンデモニウムフレイム」の描写で「硫黄の臭い」と書いたのは、両肩の生体砲「ソドム」と「ゴモラ」の由来が、天から降り注いだ火と硫黄によって滅んだ町の名前だからである。公式的にどんな臭いがするかという設定は勿論なく、あくまでよんが勝手に書いているだけである。


<サタナエル>

ベリアルヴァンデモンの仮の姿。元はアポカリプス・チャイルドに所属していたとあるエンジェモン。ベリアルヴァンデモンに寄生されたことでデジコアを浸蝕され、本編登場時点で既に本人の自我は残っておらず、ほぼ屍同然。

ビジュアル的には白いフード付きローブにエンジェモンそのままの翼。微妙にワイズモンと被っていることには気付いていたが、カラーリングと体の大きさが大分違うからまあいいかと押し通した。


<ヴェノムヴァンデモン>

ベリアルヴァンデモンの分身体。ベリアルヴァンデモンを構成する黒い虫の集まりが形を変えただけであり、本質的にはベリアルヴァンデモンそのものである。
それゆえにそれぞれに自我があるわけではなく、基本的にはベリアルヴァンデモンがリモートコントロールする人形に過ぎない。

一応見た目もスペックも究極体レベルではあるのだが、本編中ではただの雑魚戦闘員でしかない雑な扱いをされている。当初はここに「ギズモン」を投入する予定だったが、いろいろと事情があって途中からヴェノムへ変更になった。
ちなみに「ギズモン」自体は実は没になったわけではなく、役割が変わっただけだったりする。その辺りのお話は機会があればまた。


>>キャラクター総括:【ホーリードラモン】
 

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ