□総括:前半
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<ベルゼブモン:ブラストモード>

本作の主人公・インプモンの究極進化形態。インプモンの更なる未来の可能性をヒナタの力を借りて先取りした姿。
デジヴァイスの力を借りた一時的な進化であり、アーマー進化やバーストモードに近い。そのため戦い終われば元のちんちくりんに逆戻りである。

ベルゼブモンのデータを組み込まれたことで酷似した姿になっただけであり、もはや完全にベルゼブモンとは≠なデジモン。実は公式設定にある「ブラストは七大魔王ではない」から膨らませた独自設定。

デザインや基本的な設定は公式基準だが、本作では非飛行時は翼を羽根飾りのように小さくして仕舞っておけるという地味な設定もあったりする。

また、能力に関しては「デジメロディの感知」と「ロードしたデータの復元」を持つ。
前者はヒナタの能力そのまま。ヒナタとの限定的な感覚の共有である。
後者に関しては取り込まれたベルゼブモンの能力を受け継いだことによるもの。カオスフレアの魔法陣にロードしたデジモンのコードを書き加え、カオスフレアに属性や威力を上乗せすることができる。
ブラスト自体がヒナタありきの進化であり、上述の能力もヒナタとヒナタのデジヴァイスがなければ十全にパフォーマンスを発揮できない。要は二人揃ってようやく一人前なのである。


<ベルゼブモン>

インプモンの本体。でありながらインプモンとは≒なお方。
本作におけるちゃんと動いているベルゼブモンはプロローグである第零夜のみの登場であり、本編中では氷浸けのオブジェとしてのみ登場している。

性格はインプモンより粗野で乱暴。血沸き肉踊る戦いに巡り逢えてしまうと自分でも抑えの利かなくなるバーサーカー。というかそもそも本人に抑える気が皆無である。

戦いだけを求めて荒野を彷徨う、そこそこの猛者にとっては歩く天災。しかし弱者を虐げることは好まず、むしろ虐げられている弱者を助ける結果になることもしばしば。その一例が幼少のレイヴモンである。
また、一部からは戦闘種族たるデジモンの模範として信奉されていたりもする。信奉者と書いて挑戦者と読む同じ穴のムジナたちからではあるが。
魔王らしい城も配下も野望も持たないが、他の魔王とは違うベクトルで頂点者らしいデジモンである。

また、劇中で本人が“青二才”と言っているが、本作におけるベルゼブモンは七大魔王の中では最年少にして最弱という位置付け。
天使からジョブチェンジしたルーチェモンやリリスモン、デーモンとは違い、魔王になる前の経験値がまったくのゼロ、というのがその理由。単純な経験不足ゆえである。
その性格も相俟って一部からは魔王でありながら「放っておいても害はない」とさえ思われている。

が、ただしそれはあくまで“今はまだ”の話。

裏設定的に、本作における七大魔王はそれぞれが司る大罪と密に繋がる固有能力を有しており、“暴食”のベルゼブモンが持つのはロードしたデジモンの力をそのまま自らに加算する能力である。元ネタは勿論テイマーズ。
喰えば喰うほど際限なく強くなる、その能力ゆえに伸び代は計り知れず、アポカリプス・チャイルドを始めとする一部のデジモンたちからは危険因子として「早めに始末すべき」とマークされていたのである。


<ベヒーモス>

魔王ベルゼブモンの相棒にして愛馬たる大型バイクに酷似したマシン。
基本的にはテイマーズそのまま。
公式には明言されていないが本作ではベヒーモスを“ARMS”とし、デジコアによって稼動する極めてデジモンに近い存在であるとしている。

本作のベヒーモスはグラニ並に明確な自我を持ち、その戦闘能力(といっても体当たりだが)も完全体クラスと渡り合えるほどに高い。
また、デジコアのパルス共鳴によるテレパシーにも似た能力を有し、直に接触している対象に限るものの、並のデジモンであればデジコアを強制的に共鳴させ、その意識を乗っ取ることもできる。

ベヒーモスはその高いスペックと自我ゆえに自ら相応しい乗り手を選ぶ生きたマシンであり、意識の乗っ取りは自らに相応しくないものに対する拒絶なのである。自らを駆るに相応しいと認めた真の乗り手に対しては絶対の忠誠心をもって付き従い、パルスの共鳴によって乗り手の意思を汲み、操舵を行わずともまるで手足のように自律稼動を行う頼もしい相棒となる。

ちなみに劇中ではヒナタが普通に乗っているが、人間に対しては思考を電気的なパルスとして読み取ることはできても、デジコア同士のそれとはプロセス自体が異なり、共鳴による意識の乗っ取りは行えないという裏設定があったりする。


>>キャラクター総括:【マリー】
 

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