□第十六夜 琥珀のメモリアル
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<後書き>

どうも、よんです。

2011年3月1日に開始しました「-NiGHTMARE-」も2012年12月22日をもって無事完結。後書き自体は遅ればせながら翌年2月に書いておりますが、ともあれ、ここまでお付き合いくださいまして本当にどうもありがとうございます。

そんなわけで最終第十六夜「琥珀のメモリアル」の後書きでございます。
今回も3ページ構成でございます。


■琥珀のメモリアル

インセクトアンバー、というものをご存知でしょうか。琥珀(アンバー)とは長い年月をかけて固化した樹脂なわけですが、その過程で大昔の虫が中に閉じ込められたまま固まってしまうことがあります。インセクトアンバーとは要するにそのまま虫(インセクト)入りの琥珀(アンバー)なわけでございます。
太古の命を変わらぬ姿で現代へ伝える天然のタイムカプセル。生命の神秘、大自然の浪漫ですね。
そんな琥珀を用いた今回のタイトルの意味は「どれだけの時が経とうと色褪せることのない黄金色の思い出」といったところでしょうか。色と語感は第一夜「黄昏のアンリアル」との対比であったりもします。


■サブタイトルのお話し

そして今回の四つのサブタイトル、実はアニメ旧四作のエンディングから取っていたりします。具体的には、
16-1「星々の願い」
 ⇒無印の前期ED「I wish」
16-2「明日の追風」
 ⇒02の前期ED「アシタハアタシノカゼガフク」
16-3「非常の日常」
 ⇒テイマーズの後期ED「DAYS -愛情と日常-」
16-4「永遠の物語」
 ⇒フロンティアの後期ED「an Endless tale」
みたいな感じでございます。まあ、無理矢理なところも大分ありますが。


■ジェネラル・ヒナタ

指揮官でお姫様なヒロインさん。最終回にして盛りに盛って乗りに乗っています。
本編中ではついぞ披露する機会はありませんでしたが、ヒナタのデジヴァイスは実はインプモン以外にも作用したりいたします。そう言った意味でも「テイマー」でなく「ジェネラル」。
“薔薇の明星”では愉快な仲間たちの誰かがヒナタのデジヴァイスによって覚醒いたします。

そして後半からは最後のお色直し。
ゼブブナイツ軍服でございます。イラストに起こしたのは今のところクリスマスのデフォルメ絵だけですが、赤いマフラーをなびかせるライダー風の衣装でございます。
作ったのは第三夜のパンプモン。いろいろあって第十六夜時点ではゼブブナイツに同行してエルドラディモンに乗っている、という裏設定があったりいたします。

16-1「星々の願い」はインプモンが言ったようになし崩し的に巻き込まれていただけのヒナタが、本当の意味で皆と仲間になるお話。これは否応なしだったからこその“悪夢”……ではもうないのだという、そんな意味を込めていたりもします。前回の後書きでもちょろっと触れましたが、前回の第十五夜こそが最終回であり、今回は悪夢の後の後日談的な位置付けなのでございます。


■インプモン@ちんちくりんな王様

ちんちくりんに逆戻りな王様です。
とは言え実はワイズモンが推察した通り“インプモン”こそが彼本来の姿。

「-NiGHTMARE-」の世界においては、七大魔王の称号が生まれたその時、七大魔王の証である七大罪のコードはその器に相応しいデジモンのデジコアに組み込まれ、そのデジモンを七大魔王へと進化させたのですが、ベルゼブモンとなるべきデジモンはまだ生まれてさえいなかったのです。デジタマになる以前の段階で七大罪のコードを組み込まれて魔王の器となり、この世に生まれた瞬間に途中の進化をすっ飛ばして究極体になっちゃった変わり種。それがベルゼブモンだったりします。
インプモンとはそのすっ飛ばされた途中段階。普通に生まれて普通に進化していれば実はまだ成長期という、本人が言った通りの青二才なのでございます。

そしてそのインプモンから段階的に進化をしていずれ辿り着くであろう究極体。しかしまだ辿り着けてはいないその可能性の進化を、ヒナタがベルゼブモンのデータを加えて補い、無理矢理に先取りしたのがベルゼブモン:ブラストモード。
インプモン本来の究極体をヒナタがベルゼブモンの残骸で魔改造した姿。みたいな感じでしょうか。
「登場デジモン紹介」でインプモンとブラストがセットになっていて、ベルゼブモンだけが全然違う項目なのはそんな理由です。

ついでに言うなら“インプモン”とは選ばれし子供としてのヒナタのパートナー。なんて設定もあったりします。
いきなり魔王がパートナーなんて興ざめだしね!


ってところで、次ページに続きます。
 
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