□第十四夜 翠星のアジュール
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<後書き>

どうも、よんです。

五割増しくらいに気合いの入った主人公覚醒回、第十四夜の後書きでございます。今回も2ページなので飽きたら適当に流してやってくださいませ。


■翠星のアジュール

「翠星」はそのまま「翡翠の星」みたいな感じで、「アジュール」は青系の色の名前ですがここでは「青空」的な解釈でお願いいたします。
「翡翠の星々が瞬く澄み渡った晴れ空」みたいな。
翡翠の瞳と劇中で描写した彼の登場を飾る晴れ舞台、前回「翡玉のヘスペラス」と対になるその後編が今回の「翠星のアジュール」でございます。


■ヒナタ@私のターン!

そんな今回は遂に彼女のターン。ヒロインなのに今の今まで持っていなかった“デジヴァイス”も手に入れました。見た目は灰色という、ヒロインにあるまじき地味な色が基調って以外にはいまだちゃんとしたデザインを決めてなかったりしますが。
デジヴァイスはベリアルが推察したとおりディースキャナがベースなのでデジコードのスキャンが可能。第十一夜で氷柱が砕かれた直後、既にベルゼブモンをこっそりスキャンしておりました。ディースキャナに変化するはずだったケータイにベルゼブモンのデジコードが取り込まれたことでまた別の形に変化した、という裏設定があったりします。

ちなみに、実はベリアルが言った「選ばれし子供たちのデジヴァイスをトレースした」というのは半分当たりで半分外れ。ベースとなるプログラムはもっと以前からヒナタのケータイに仕込まれていたという裏設定も。いつって言ったら具体的には第四夜、誰がって言ったらもはやあの方以外にいないのですが。


■翡翠の瞳のベルゼブモン

というわけでこちらも遂に覚醒でございます。うん、長かった。
14-1「日向の物語」登場時点で既に「翡翠の瞳」と描写していたり、何より本人がそう言っているように、途中にベルゼブモンを挟まずインプモンから一気にブラストモードへ進化しております。初期プロットでは彼の登場回は「緑玉のブラスト」という直球なサブタイでしたが、いろいろあって現在の形に変わりました。

そしてブラストの本格的な始動となった14-2「翡翠の覚醒」ですが、こちらは過去最長となった6ページ構成。4ページ目ぐらいで今からタイトル変えて「覚醒」は次に回そうかとも思いましたが、結局後々しわ寄せが来るだろうとそのまま突っ切った次第でございます。
以前の後書きでもお話ししたかもしれませんが、基本は4ページ構成でプロットを組んでおりまして、それを越えた場合はもれなく予定が狂っております。
前置きとかもじっくりやりたかったんだもの。


■ベリアルとヴェノム

ベリアルの名は“無価値”や“邪悪”。
ヴェノムは“猛毒”あるいは“憎悪”。
よん好みの悪役として据えるのにこれ以上ないほど相応しいのがこの二体でした。
デジモンで言えばアポカリモンのような“理由のある悪”。本当にこいつだけが悪者だったのか、果たしてこいつを倒して仕舞いでいいのだろうかと悩んでしまう敵。とは、まるで対極の“理由のない悪”。誰の目にもただの腐れ外道としか映らず、事実そのとおりという、そんな悪役がよんは大好物だったりします。
例を挙げれば倉田。バーストモード回の兄貴の鉄拳制裁みたいな、カタルシスという点ではこちらのほうが優れた敵役なのですが、しかしその分キャラに深みを持たせ辛いのが難点。つまりは小物っぽく見えてしまいがち。いやまあ、うちのはほとんどわざとだったりしますが。
まかり間違って大物みたいな力を手に入れてしまった小物、というのがぶっちゃけちゃえばベリアルってキャラのテーマでございます。

劇中にてベリアル(とヴェノム)の正体とした“黒い虫的なもの”の元ネタというか、モチーフは02劇場版のケルビモン。あの黒い粒子の演出に多大な影響を受けております。
そして漫画版クロウォのタクティモンにもちょっと影響されております。
より気持ち悪くするためと、話の流れやらに合わせて“虫”に例えて描写してみましたが、想像してみると思ったよりも気持ち悪かったかも。しっかり見ちゃった女性陣災難でした。

ちなみに本編でも前回の後書きでも一切触れていない「ヴァンデモン」ですが、実はベリアルとは逆のベクトルで好きなキャラなのでございます。今までもちょいちょい言ってた別作では本作のベリアルとはまったく無関係な別人として登場していたりします。
ベリアルがルーチェモンに仕えていた時にどんなデジモンだったのか、語られていない以前にそもそも考えてもなかったりしますが、少なくとも「ヴァンデモンではなかった」とだけ。


と、いうところで2ページ目に続いてみます。
 
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