盆太鼓(パロ・長・中編)

□1曲ずつみんなで練習してみた(東京音頭1)
2ページ/2ページ

 「それでは、曲がわかった所で、盆太鼓の練習を始める。まずは、山陽。貴様がやれ」
 「いや、おかしいでしょ」
いきなり、東海道にやれと言われ、すぐに突っ込む山陽。
 「何故?」
 「いや、何故ってやった事ねえし・・・」
 「そうか、では、東・・・」
 「待って、東海道。みんな、出来ないから」
今度は、東の同僚達に、振ろうとして、あわててやめさせる。そんな、二人の会話を聞きつつ、
 「東海道。まずは、曲さ聞かせてけろ?」
山形が、東海道に言えば、
 「ああ。そうだな」
即座に頷き、ラジカセに手を伸ばす。まずは、『東京音頭』だ。

 
 曲が、流れだした途端。
 「僕、この曲、聞いた事あります」
 「僕も」
長野と、秋田が同時に言い、
 「まあ、ここらへんでは定番だからね」
笑いながら、上越が二人に言えば、
 「んだな」
同感とばかりに、頷く山形。
 一方では、
 「この曲、知っているぞ。よく、野球で流れる」
東海道が言い、
 「でも、後で、不愉快になるのだが」
自分では、何でかわからない?という表情を出しつつ、続ければ、
 (まあ、そりゃそうだよね)
心の中だけで、同情をする山陽。
 「確か、コレは某球団が点数を入れた時に、ファンが流す曲ではなかったか?」
雨傘を持ってと、東北が言ったのはスルーされた。
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ