盆太鼓(パロ・長・中編)
□1曲ずつみんなで練習してみた(東京音頭1)
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「それでは、曲がわかった所で、盆太鼓の練習を始める。まずは、山陽。貴様がやれ」
「いや、おかしいでしょ」
いきなり、東海道にやれと言われ、すぐに突っ込む山陽。
「何故?」
「いや、何故ってやった事ねえし・・・」
「そうか、では、東・・・」
「待って、東海道。みんな、出来ないから」
今度は、東の同僚達に、振ろうとして、あわててやめさせる。そんな、二人の会話を聞きつつ、
「東海道。まずは、曲さ聞かせてけろ?」
山形が、東海道に言えば、
「ああ。そうだな」
即座に頷き、ラジカセに手を伸ばす。まずは、『東京音頭』だ。
曲が、流れだした途端。
「僕、この曲、聞いた事あります」
「僕も」
長野と、秋田が同時に言い、
「まあ、ここらへんでは定番だからね」
笑いながら、上越が二人に言えば、
「んだな」
同感とばかりに、頷く山形。
一方では、
「この曲、知っているぞ。よく、野球で流れる」
東海道が言い、
「でも、後で、不愉快になるのだが」
自分では、何でかわからない?という表情を出しつつ、続ければ、
(まあ、そりゃそうだよね)
心の中だけで、同情をする山陽。
「確か、コレは某球団が点数を入れた時に、ファンが流す曲ではなかったか?」
雨傘を持ってと、東北が言ったのはスルーされた。