達成記念及び、キリ番リクエスト置き場
□花札抜き
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「今日の遊びは、花札と、トランプの××抜きを合わせた、『花札抜き』をします」
嬉しそうな声で言った信越に対し、
「お前、そういう遊びをどこから考えてくるんだ」
「と、言うか天才にちかいよ」
「まあ、おかげで退屈にならないからいいけど」
と、その場に居合わせた、羽越・白新・越後の3人が感想を言う。今日も、大雪。そして、運休。
「はい、じゃあ、俺が1枚抜くからね。」
手にしていた、花札の札から、1枚抜く信越。そして、残り49枚(普通は48枚だが、予備札が有る為、それを入れて、50枚にした)を、その場に居合わせた3人と、自分に配り始めた。
新潟駅に、ついた途端、すぐに、在来の部屋に向かう上司の上越。今日も、どうせ、遊んでるんだろうな。と、思いつつ扉を開ければ、案の定、遊んでいた在来4人組。
「君達は、本当に仕事しないね」
嫌味を込めて言ってみれば、
「この状況で、仕事が出来ないのは、上官だってわかってるでしょう?」
と、信越。
「そんなの解ってるけど・・・」
言葉を、にごしながら言えば、
「今日は、『花札抜き』という、遊びをしてるんです」
と、越後が口を挿む。
「はっ・・・?花札抜き?」
「はい、信越が考えた、花札と、トランプのコラボ第2弾です」
上越が首を傾げると、すぐに越後の説明が入る。
「ようするに、トランプでよくやる、××抜きや○○抜きを花札ヴァージョンでしようということです」
そう説明され、
「なるほど。だから、机に・・・」
1枚の札が置いてあるのかと、納得する上越。
そして、
(まあ、花札だと、1枚なくすと大変・・・)
だからねと、考えた所で、妙案が浮かぶ。もし、この机の札を隠してしまったら、どうだろうか?と。
(仕事、サボってるんだから当然だよね)
しばらくして、「じゃあ、僕は仕事に戻るから」と、言って、在来部屋から出て行った上越。
「なんだ、かんだ言って上官は優しいよな」
遊んでるの見逃してくれたしと、信越が言えば、
「そうか?」
と、首をかしげた羽越。なんか、わざと見逃したのでは、と思った途端、
「札が1枚ないんだけど・・・」
と、白新。
「「はっ?」」
信越と、羽越がほぼ同時に、首をかしげ、白新の側に行く。
「俺、さっき、JOKER持っててビリだったろ?だから、今、そのもう1枚を探そうと思ったらないんだよ」
全然、見つからないんだ。と、白新が言えば、
(もしかして、上官が?)
と、青い顔をした信越と、羽越だった。
END
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