達成記念及び、キリ番リクエスト置き場

□花札並べ
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 冬の新潟駅在来室。
 「次、誰の番?」
信越本線の声が聞こえた所で扉を開く、上司の上越新幹線。
 「お疲れ。今日は何の遊びをしているの?」
少し、あきれながら中にいた在来線達に聞く。今日もどうせ、運休しているだろうから最近は、こう聞くようにしている。
 「上官!」
 「来ていたんですか」
その場にいた羽越本線や、白新線が、突然の上司の訪問に驚くが、
 「今日は、花札です」
悪びれもなく、むしろドヤ顔で上司の質問に答える信越。
 「そう。この間来た時はUNOで、その前がトランプだったよね?」
 「はい。そうです」
さすが上官は記憶力がいいなと思いつつ頷く信越。
 「それで、仕事は?」
 「していません」
答えた瞬間に「スパーン!!」と小気味よい音と共に、強い平手打ちが信越にとぶ。
 「まあ、知ってたけど。それでも、あっさり言われるとイラっとするね」
上から見下ろして上越が言う。
 「すみません」
 「別にいいけど」
信越が、謝ると、少し機嫌を直したらしい。
 「ところで、花札なんてよくあったね」
机の上に並べられた花札を見て、上越が言えば、
 「この在来室にない遊びなど「苦労しました」
また、ドヤ顔で話そうとした信越の言葉を、越後線がさえぎる。
 「去年、新しく買ったのですが無くしてしまって」
 「うん。僕もそう聞いた」
越後が説明し、上越が頷く。
 「それで、みんなで一所懸命探しましてようやく見つけました」
 「そう。よかったね」
また、頷く上越。
 「でも、なんで、机の上に花札並べてるの?」
そんな、花札の遊びあったけ?と首を傾げれば、
 「見つけたのはいいのですが、札がバラバラになっていまして」
 「全部、そろっているか確認をしている最中だったんです」
白新が少し視線をそらしながら言い、越後が続ける。
 「ふーん。なるほどね。でも、そんなの枚数数えればわかるじゃない?」
納得しつつも、上越が当たり前の事を口にすれば、
 「そうなんですが、それじゃあつまらないから、『花札並べしようぜ』と信越が言いまして」
 「今の状況になります」
羽越と越後の言葉を聞き、面倒くさい事をするなと思いつつ、机の上を改めてみる。しかし、また首を傾げてしまう。
 「信越。これ、おかしくない?」
一番始めにやり始めただろう張本人を呼ぶ。
 「何ですか?」
上越に呼ばれ、信越が近づく。そして、同じように、机の上に並べられた花札をのぞく。
 「何で7月の『萩』から始まっているの?」
 「それはもちろんトランプの●並べ「花札並べでしょ」
7月から始まってたから疑問に思ってたのに、まさかトランプの●並べに倣ったって・・・
こめかみを押さえつつ、信越の言葉をさえぎった上越。
 「せめて、1月の『松』から始めるか、12月の『桐』から始めなよ」
アドバイスをしつつ、在来線の部屋を出て行こうと、扉に向かう。しかし、何を思ったかドアノブを握ったところでクルリと振り向き、
 「1枚でも無かったら弁償だからね」
ニコっと笑い仕事に向かった。

 「おかしい」
 「1枚足りない・・・」
上越がいなくなり安心して、花札並べを始めた信越達。しかし、札が足りない事が発覚し、あわてて部屋中探すが、見つからず、四人で自腹を切ったのは言うまでもない。

END

1枚はもちろん上越がかくしました。腹いせです(笑)時たま、札が無いとやります。(どの札が無いかと言うことで)
これからも、新潟シリーズかけるように頑張っていきたいです。みなさんありがとうございましたorz

 
 

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