短編(PART1)

□お好み焼き
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 「やっぱり、夏はお好み焼きだよなぁー」
 「そうか?」
山陽が言った台詞に首を傾げる九州。


 「九州。よかったら、今日、ウチで飲まねぇ?」
終業間際に、山陽に誘われた。偶然、用事があってこちらに来たらしい。
 「まあ、いいだろう。」
と、頷き、つまみとかは?と思っていると、
 「俺がお好み焼きつくってやるよ。」


 そして、二人で、山陽の部屋に行き、今に至る。
 「だってさ、こうやって、お好み焼きの音を聞きながら、ビールを飲むってオツじゃねぇ?」
 「まあ、確かに。」
ビールを一口飲み、頷く九州。そして、山陽が作ってくれたお好み焼きを食べる。もう、何回も作ってもらっているらしく、しっとりと口になじむ。
 「相変わらず、お好み焼きだけは、美味いな。」
 「だけかよ。」
そう、口にすれば、すぐに突っ込みが入った。
 「まあ、お前が作る料理は、どれも美味いが」
と、言う言葉は、ビールと共に、口に流し込んだ。

END

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