短編(PART1)

□金平糖
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 今日は、3月3日ひな祭りだ。高速鉄道には、あまり縁がないのだが、それでも、部屋には立派な雛人形が飾ってある。しかも7段。
 (さぞ、高かったんだろうな。)
金平糖をなめながら、秋田新幹線は思う。ちなみに、この金平糖は、雛人形を飾った職員が、上官のみなさんにと言っておいていったもので、それを、1つ貰いつまみ食いをしていたのだ。幸い、ここには、秋田しかいない。
 突然、上官室の部屋のドアが開き、東北新幹線が入ってきた。
 「お疲れ、東北。東北も食べる?」
と、言って金平糖を渡す。東北は、無言のまま差し出された金平糖を食べる。彼は、こう見えて、甘いものが結構好きなのだ。しばらく、静かな時間が流れる。
 「そういえば、金平糖がつく遊びがなかったけ?」
突然、秋田が言えば、
 「遊び?」
と、言って首をかしげる、東北。
 「うん、いろはに金平糖。『金平糖』は、『甘い』ってやつ。」
と、言えば、
 「ああ・・・あの、遊びか・・・」
と、東北が思い出したように言い、
 「あれ、3つの単語で終わるぞ。」
と、付け加えた。

END

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