花札(パロ・長編)

□花札(おいちょかぶ4)
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 誰にも会いたいくないな。と思いつつ、東京駅上官室に向かう東北。その腕には、支社から貰ったたくさんの荷物。
 昼間、秋田と山形を呼び出し、荷物を肩代わりしてもらい、夕方は、東北本線こと、宇都宮線と、常磐線の2人にも、荷物を貰ってもらった。
 もっとも、宇都宮には、
 「何をやっているんですか?」
と呆れられたが・・・

 (どうか、誰もいませんように)
そう言いながら、上官室の扉を開けると、視線に茶髪の髪をとらえ、
 (よかったのか・・・悪かったのか・・・)
と東北が心の中で思っていれば、
 「オー。東北、おかえり。」
と山陽に挨拶された。
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