花札(パロ・長編)
□花札(こいこい5)
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勝ち名乗りを受けた、埼京は、うれしそうな顔で、みんなの待つ、部屋に行く。始めてやった花札とはいえ、勝ったのだ。しかも、長野に。
「ただいま。勝ったよ。」
と、笑顔で言い、中に、入っていけば、
「何、勝ってんの?」
と、宇都宮に言われ、
「お前、空気読めよ。この、パーティー上官達の為だろ。」
と、高崎。さらに、
「長野上官。子供なのに、大人げなーい☆」
と、山手(内回り)にまで言われる始末。
「何だよ。それ。」
勝ったのに、今にも、泣きそうになった、埼京。それを、見つつ、
(これで、僕が勝っても大丈夫だな。)
と、思った。京浜東北だった。
一方、うつむきながら、先輩達の所に、戻ってきた、長野。そしてすぐに、
「負けてしまいました。ごめんなさい。」
と、謝れば、
「よく、頑張ったな。長野。」
と、長野の頭を、なでながら、ねぎらいの言葉をかける、東海道。その横で、
「んだな。本当、よく頑張ったべ。」
と、山形。
「それにしても空気読まないね、埼京。大人げない。」
と、秋田が文句を言えば、
「最後は、お前の得意技。「ワンターンKILL」だったしな。」
と、山陽。そんな、声を聴きつつ、
「まさか、長野が、負けるとは思わなかったな。」
ポツリ、東北が言えば、
「これだから、ド素人は怖いんだよね。」
と、肩をすくめた、上越だった。