花札(パロ・長編)

□花札(こいこい3)
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 「なんで、こんな対戦になってんだよ。しかも、兄キって。」
在来線に、割りあてられている部屋に入ってそうそう、ジュニアが言う。今は、試合開始前のひと時。その間に、にぎやかだったパーティー会場が、一変して、花札の試合会場に変わる。
 「だいたい、いつ決めたんだよ。そもそも、俺、その場にいたか?」
首をひねって考えるジュニア。
 「いなかったと思う・・・。」
と、高崎が答えつつ、
 「それより、俺なんか、よりによって、上越上官が相手だぜ。」
と、言って頭をかかえる。そんな、二人に向かって、
 「頑張ってね☆」
と、にこやかに言う、宇都宮。その横では、
 「災難だね。」
と、山手(内回り)。そして、いつも通り
 「HAHAHA☆」
と、笑う八高に、
 「長野上官で助かった。」
と、胸をなでおろす埼京。そんな、面々の様子を見つつ、京浜東北が、チラッと机に置かれた対戦表を見る。
(それにしても・・・全部、宇都宮が言った通りの対戦なんて・・・)
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