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□曳太鼓4(九州Ver)
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 曳太鼓(九州Ver)

 「山陽、聞いたぞ。今年は、祭りをするらしいな」
「流石、情報早いですね」
苦笑して、九州を見る山陽。会った途端、祭りの話をされるとは、思っても見なかった。
「今年は、盆太鼓も俺たちがやるみたいですけど・・・」
と、山陽が続ければ、
「炭坑節はないのか?」
と、聞く九州だった。


 「本当に、炭坑節は無いのだな」
「うわぁー、九州?なんで・・・」
ここは、東京駅の上官室。太鼓が置かれた場所。
「何って、貴様の出来具合を・・・」
「見にこなくていいですから。」
答えた九州に、すぐさま山陽が突っ込む。こんな所、他の同僚達に見せたくない。特に、東海道には。
「本当に、炭坑節がないのだな」
「えっ・・・まあ」
祭りのポスターを見ながら、再度九州が言えば、山陽も、曖昧に頷く。
 しばらくして、
「何か、変なところある?」
九州と、山陽が聞けば、「えっ?」と吃驚した顔をしつつ、
「曳太鼓をするのか?」
と、聞く九州。その言葉に、
「あー・・・なんか、長野がするとか東海道が言ってたような・・・?」
「だったら、いっぱい客が来るようにと、長野。否、ハトに言っといてくれ」
「えっ?九州・・・?ってオイ」
山陽の止める声を聞かずに、部屋を出て行く九州。
(たしか、リズムは、ドンドンカッカッカッ、ドドドンカッカッカッだったな) 

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