いつもの日常(長・中編)
□体育の日
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めずらしく東海道と山陽が一緒に東京駅上官室に戻ると、これまた、珍しく東の上官達が、ミーティングで言い争っていた。
「何で、僕が、こんな事しなくちゃいけないのさ!」
机の上の紙をバーンと叩いて上越が怒鳴れば、
「だども・・・」
「これは、お前しか出来ないだろう?」
と、山形、東北と発言する。すると、
「僕以外にも出来ると思うけど・・・」
秋田とか。と、上越が、秋田の方を見やれば、
「僕よりか、上越とやりたいよね?長野」
と、最年少の長野に話を振る始末。それを見て、
「お前ら、何やってんだ?」
と、首を傾げつつ、ようやく東海道が聞けば、
「お疲れ、東海道。山陽」
帰っていたんだ。と、秋田に挨拶され、長野も、
「お疲れ様です。東海道先輩、山陽先輩」
と、挨拶する。それを見て、
「小休止しよう」
と、東北が言い、山形が席を立ち、お茶を入れに行く。その間に、「何があった?」と、山陽が上越に聞けば、無言のまま、何枚かに綴られている紙を渡される。その1番上に書いてあったのは、
『鉄道の日記念 大運動会』
と書いてあり、
(今年はコレを俺たちがやるのか・・・)
と、紙を見ながら思う山陽。毎年、鉄道の日に、何かをやるのが高速鉄道としての仕事だからだ。