散りゆく運命


□代わり映えしない日常
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「夢?ありません。」
────────私には、夢がない



7月中旬の三者面談でそう答えた

この高校には剣道のスポーツ推薦で入学しただけであって、その後のことは何も考えていなかった

だから、これからどうするのか、どうしたいのかと聞かれても答えられない


周りの友達は皆"夢"を持っている
これからの進路に向かって今自分のすべきことがわかっている




「羨ましい」


それが今の自分の素直な感想だった
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