木の葉創設期夢

□ぞっこん!!
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私は名前は名無し
まだまだ新米忍者だけど
いつか強くなって、この戦乱の世に終わりを告げたいと思ってる



『さぁて…今日も修行!!』



そんなことを呟きながら、私はいつもの修行場所に向かう



『あ!!あの薬草…確か本に載ってた薬になるってやつ!!』



私は薬作りも一流の忍者になる為の第一歩と思って薬草を摘みに行こうとした…
…摘みに行こうと………

あの時にあんなことさえしなければ…!!



『これで傷薬がつくれるは…ズルっ……っキャ―――!!!!』


















「…大……で………丈夫……か?………」

『???』

「大丈夫ですか?」

『うーん………??』

「よかった…気がついたみたいですね(ニコ」

『…っ/////……あ…あの、私はなにを?』

「そこの崖で足を滑らせて…意識がなかったんです」

『っお恥ずかしいことを…///ありがとうございます///』

「いえ助けたのは僕じゃなくて兄さんですし…それに、お怪我がなくてよかったです(ニッコリ」

『っ//////(カッコいい)………あ、あの…お名前を伺ってもよろしいでしょうか?』

「はい…僕はイズナって言います……あなたは??」

『イズナさん…///……はいっ///私は名無しって言います///』

「名無しさん……素敵な名前です」

『そっそんにゃ//////』

「あはは、嘘じゃないですよ」

『そんな風に言ってもらえて光栄で「おい、イズナ!」……………!!!??』



声がする方を見てみれば…
あれってまさかのまさか…うちはマダラ!?
あの名門うちは一族の頭領の…
どうしてこんな所に??
私は今起きたばかりの頭を必死に巡らせているとうちはマダラは私達の方に来て…


「やっと目覚めたか」

『やっぱり、うちはマダラ!!なんでここに!!?』

「それはこっちのセリフだ…お前はなぜ、俺達の修行場にいる?」

『へ??』

「……兄さん、名無しさんは足を滑らせてここまで落ちてきちゃったみたいだよ」

『に、兄さん!!?……イズナさんはうちはマダラと兄弟……?』

「うんそうだよ、性格が正反対だってよく言われるけどね(笑」

『イズナさんがあの血の気の多い人のおとう〔写輪眼兄弟!!首もらったり!!!!〕…っ!!!?』



声のする方を見てみると
忍の大群…
その数は相当なもので皆が目をギラつかせながら2人を見ていた…



「……人違いではないでしょうか?」



イズナさんが笑顔で大群の頭らしき男にそう問う
さっきまでの優しい笑顔とは違い、
今は殺気こそ隠しているが信じられないくらいの冷たい笑顔



〔とぼけるな、お前らが写輪眼兄弟という事は誰でも知っている…〕

「ならば話は早い!!!」

『っ!!!』



うちはマダラが言い終わるとともに、目にもとまらぬ速さで敵陣に駆けていった
それに続くイズナさんも凄い早さだった



『……これが、うちはの頭領…凄い』



私が必死に2人の動きを追うと
もうすでに3分の1は彼らによって大地に伏っしていた
彼らの動きは、もはや戦っていると言うよりも舞っている様だった



〔女ぁ!!!お前もうちはの者か!!!〕

『ち、違うっ!!私は……!!』

〔まぁ、この際誰でもいい!!この場にいる輩は皆殺しだ!!〕

『っ!!!』



もうダメだ!!
と思い、せめてもの抵抗で体をすくめ目を強くつぶった…



〔ぐあ”あぁっ!!!!〕

『………え……??』



目に映った光景は
真っ赤な血の飛び散る中
その血よりも紅く吸い込まれそうな程見開かれた写輪眼だった



「……怪我ないか」

『え、あの……』



状況が未だ飲み込めず上手く口が回らずにいると
うちはマダラが私の目の前にかがんで
あの紅い両目が私を捉えた



「大丈夫そうだな、お前は俺の後ろにいろ」

『は、はいっ』



私がやっとやっと返事を返すと
うちはマダラは満足げな顔をしてまた敵の方へと写輪眼を向けた…



「戦力の無い女にまで手を出すとは…本当、とんだ下衆集団だな!!」



マダラの目には写輪眼とは違う別の模様が渦巻いていた…





―――その後も2人は勢いを落とすことなく敵陣に駆けて行った―――

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