黒い心

□6
1ページ/5ページ

ある日のこと。

第七班で待ち合わせをして待っている時のことだった。

サスケとライ、サクラ、そして、ナルトが遅れてやってきた。






「あ!」

「グッ!モーニーン!!サクラちゃん!!」

「「!」」






サスケとナルトの目が合ったとき、少し沈黙があった。

そして思い切り目を逸らした。

サクラは、波の国から帰ってきてからこの調子だと肩を落としていた。

一方ライは普段通り無口無表情。

それから三時間が経過した。






「やー諸君、おはよう!今日は道に迷ってな。」

「いつも真顔で大ウソつくな!!!たいがいにしろ!」

「あのさ!あのさ!カカシ先生さぁ!オレら7班、最近カンタンな任務ばっかじゃん!?
オレがもっと活躍できる何かこう、もっと熱いのねーの!?
こう、オレの忍道をこう!!心をこうさぁ…!!!」

「あー、ハイハイ……。いーたいことは大体分かったから…。」






どうやらナルトは見せ場をサスケに取られるのが気に食わないらしい。

サスケを睨みつけている。






「オイ!ナルト!何やってる、任務行くぞー!」

「オッス!!!」

「アンタさっきからうるさいわよ!」






本日任務終了後。

ナルトは怪我だらけ。

サクラに肩を貸してもらって歩いている。






「もうムチャするからよォ!」

「フッ。ったく世話のやける奴だな。」





その言葉にカチンと来たナルト。






「ムッキィーーーー!!ザズゲーーーー!!」

「これ以上暴れたらとどめさすわよ!」

「フン。」

「……。」






ライは帰った。

この様子を見てカカシは。






「んー…最近チームワークが乱れてるなぁ…。」

「そーだ!そーだ!チームワーク乱してんのはテメーだよサスケ!!
いつも出しゃばりやがって!!」

「そりゃお前だ、ウスラトンカチ。そんなにオレにカリを作りたくねーならな…。
オレより強くなりゃいーだろが。」






2人はにらみ合う。





「(なーんか、昔より仲悪くなったわね…。)」

「(ちくしょう、イラつくぜ…。外にはオレより強い奴がゴロゴロいやがるってのに
こんな任務ばかりちんたらと…。!?…ライはどこに行った!?)」






そのとき、頭上を鳥が飛んでいた。






「さーてと!そろそろ解散にするか。オレはこれから
この任務の報告書を提出せにゃならん…。」

「……なら帰るぜ。」

「あ!ねー!サスケ君待ってー!」





顔だけ振り返る。





「ねェ、あのねェ…これからぁー、私と2人でェー、
チームワーク深めるってのは―――。」

「お前もナルトと同じだな。オレに構ってる暇があったら術の一つでも練習しろ。
はっきり言ってお前の実力はナルト以下だぞ。」





サクラに重い岩が乗っかったような気がした。

サスケは去っていく。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ