頂き物
□水矢様から頂きました!
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捕まれた意思 後編※微R
最初は別に、こんな感情を持っていた訳ではなかった。何時からだろうか…弟を愛してしまったのは。そして何時からだろうか…
この感情が黒く染まり始めたのは。
「来るな。」
「無理だよ。」
兄貴は俺に近づき、首輪付きの鎖を掴み目線を無理やり兄貴が立っている高さまで引っ張り上げられる。首が締まって息しづらい。どうにか首輪に隙間を作ろうとしても無理だ。マジで苦しい。
ドサッ
「ゲホッゲホッ…。」
急に放された鎖と俺は、支えられることなく畳に倒れ込んだ。呼吸器官に求めていた酸素が入り込みむ。しかし、そんな余裕すら無くなってしまう。兄貴が俺の左右の手を結界で押さえ込む。逃げたくてがむしゃらに腕を動かしてもびくともしない。
「放せ!!このバカ兄貴!」「黙れよ。」
「んっ…!?」
兄貴が口の中に何かを詰め込んだ。多分タオルか何かだと思う。唾液をと声をどんどん吸い取っていく。
「お前はもう喋らなくていいよ…俺のものになってくれないんだったら、自分で良守を飼い慣らすよ。」