『air 第2章』

□良き友人
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アスランとカガリ、シンとルナマリア、メイリンが一つの部屋に集まっていた。


「シン…」


ルナマリアが心配してシンに声を掛けた。


「俺は大丈夫だよ。まだ父さん達が襲われたっていう確信はないし…」


そうだ…今はまだ何も分からない。

何も分からないから焦った所で何も出来ない。


そう自分に言い聞かせながらシンは不安と焦りを押し殺していた。





―バタンッ!!!



イザークが勢いよく入ってきた。



「なんとか分かってきたぞ」

「イザークさん!!それで本当に父さん達なんですか?」

「国境付近の軍の情報によるとアスカの家族であることには間違いない」

「そんなっ…」

「だが気になることがあるんだ…」

「気になることって何だ?」


イザークにアスランが問いかけた。



「魔族に襲われたんだが…彼らは生きている」

「えっ…」




話によると昨夜、シンの両親と妹が魔族に襲われた。

近くに住んでいた人々は逃げ、助けを呼びに行った。


その中には魔族の姿までは見ていないが魔族の鳴き声と助けを呼ぶ叫び声を聞いた人が大勢いた。



だが、呼ばれた軍が様子を見に行くと、3人は無事に何もなかったかのように家で過ごしているそうだ。



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