短編@

□『聖夜の出会い』
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こんな日ぐらい普通の女の子になりたい…

ちょっとぐらい我儘いってもいいよね…?





『聖夜の出会い』









「カガリ様よー!!!」

「きゃぁぁ!!カガリさまぁ〜!!」




きゃきゃ騒ぎ立てながらカメラのシャッターを押す観衆…


「皆さん今日は楽しんでいってくださいね」

そんな人々に手を振り微笑みかえす金色の髪に淡いグリーンのドレスを身に纏うのはこの国の王女カガリ・ユラ・アスハ…


今日は王宮でのクリスマスパーティー

父である国王のウズミ・ナラ・アスハは海外訪問中のため王女のカガリが代わりに来客に挨拶をする。

笑顔を絶やさず気品に満ちた態度で振舞う…


「姫様〜!!」

「カガリ様ぁ〜!!!」


そんなに大きな声を出さなくてもいいのに…

そんな思いを顔に出さずに笑顔を振りまく。



「すみません少し気分が優れないので下がってもよろしいですか?」

カガリは護衛のパトリック・ザラに言うとパーティー会場を後にした。




控え室に戻ると先程のようなレースをふんだんに使ったドレスではなくシンプルなそれでいて清楚な感じの白いドレスに着替えた。



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