俺たちは走り続ける
□手抜きのサッカー
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<松風天馬視点>
「ゴーーーーール!!先制点は栄都学園だぁ!」
「えぇっ?!先輩の必殺技が破られた!」
信じられない。
あんなにすごい技なのに。
「三国先輩の必殺技が、あんなに簡単に破られるなんて…」
近くにいた信助も、同じように驚いていた。
「ボクたち、本当に勝てるのかな…」
信助の言葉にハッとして周りの先輩たちを見ると、皆ものすごい落ち込んでいる。
「大丈夫ですよ先輩!まだまだ一点じゃないですか!!」
励ましたくて、俺は明るく言った。
「すぐに追いつけますよ!俺たちも頑張りますから! な!信助!」
「天馬…うん!」
しょんぼりしていた信助も、笑顔で力強く返事をした。
そうだ、まだ始まったばかりなんだしこれからだよ。
落ち込んでなんかいられない!
絶対に勝つんだ!!