俺たちは走り続ける
□勝敗指示
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次の日。
朝練のために早く木枯らし荘を出た。
部室へ着くと、すぐに着替えて掃除を始める。
掃除も終わるという辺りでドアの開く音がして顔を上げると、
『神童!おはよ』
「あぁ、神原。おはよう」
笑ってはいるが、何となく神童の表情は暗い。
「早いな」
ロッカーの前で着替え始める神童。
『いつもこのくらいだぞ?』
掃除用具をしまってから、神童の近くのソファに座った。
『何かあったのか?』
少しためらった後、神童は何かをかばんから取り出した。
「…これ、今日届いたんだ」
『?』
受け取って見ると、それは
『!! 勝敗指示か…』
それは、栄都学園との練習試合を告げるものだった。