俺たちは走り続ける

□楽しいティータイム
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<西園信助視点>

ボクは今日、憧れの雷門中学校に入学した。

「んで、俺ん家がこれ!」

ちょと緊張してたけど、友達も出来たんだ!

「ここが天馬ん家?!うわぁ古い、というか…ボロい、というか…」
「ボロいは言い過ぎかな?」
「秋姉!ただいま!」
「お帰りなさい天馬」

帰ってきたのは、木枯し荘の管理人さんで、天馬の親戚のお姉さん。

ボロなんて言ったことに対して全然怒ってなかった。
その上、クッキーを焼いたのをボクにもご馳走してくれるみたいで、
とっても優しそうな人だ。


「あ、ねぇ天馬!涼君は?一緒じゃないの?」

家に入ろうとした天馬に、秋さんが声をかけた。

「うーん、サッカー部大変みたいだよ」

涼くん…?誰だろう。話の流れ的にサッカー部みたいだけど。

「そうなの…」
「そうそう!今日すっごいことがあったんだ!あのねぇ…」

秋さんは、話し始めようとした天馬をすぐに止めた。

「ち、ちょっと待って。立ち話もなんだし、後でゆっくり聞かせて?」
「うん!わかった!」



「ねぇ天馬!さっき言ってた涼君って?」

靴を脱ぎながら聞いてみた。

「え?あぁ、ここに住んでる雷門の先輩だよ」
「サッカー部なの?」
「うん!マネージャーだけどね」
「へぇ、マネージャーかぁ…」

マネージャーといえば、それらしい女子の先輩たちが
5人くらい部室から出ていったけど…。

「あ!ボクわかったかも!あの部室にいた、超可愛い人でしょ!」

一人だけ、残ってた先輩がいたはずだ。
ボク等の目の前に立ってたし、滅茶苦茶可愛いかったから覚えてる。


「…うん、多分合ってるよ」

天馬の返事に妙な間があったけど、合っているみたいだ。
へぇ…あの人もここに住んでるんだぁ。
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