俺たちは走り続ける
□新しいクラス、新しい始まり
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「お、神原!」
怒濤の試合を終え、
選手の皆はロッカールームで着替えているところだった。
『お疲れさまです』
俺が入ると同時に声をかけてきた三国先輩に近寄り、
神童を運んでいった監督に聞いてきたこの後の連絡を伝える。
『入学式始まるから、着替え次第各自解散でいいそうです』
「おー分かった」
『それから、神童は気絶してるだけみたいで……目が覚めるまで、保健室で霧野が付くそうです』
「そうか…わかった」
そう言って頷く三国先輩はあくまで笑顔だった。