俺たちは走り続ける

□これが化身だ!A
1ページ/3ページ

「ここで前半終了!
前半は、黒の騎士団の一方的な試合となってしまった!」

前半終了のホイッスルが鳴ったとき、雷門の選手はかなり消耗していた。



『痛めたとことかあったら早く言えよー』

俺はなるべく明るい声を努めた。

ドリンクは用意していたが、受け取るみんなの表情は一概に暗く、
なんて声をかければいいのかわからない。

『ほい、神童』
「あぁ、ありがとう」

タオルで汗を拭っていた神童にもドリンクを渡す。

「強いな…」

黙っていては、気分は更に落ち込むだけ。

こういうときは些細な事でも誰かと喋っていたほうが良いものだ。


『あぁ。あいつら並じゃねぇよ』

神童はしかめっ面のまま頷き、ドリンクを飲み始めた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ