長い夢

□始まりは朝
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真っ暗だ

なにかが
私の肩を揺すっている


「おはよう姉ちゃん」

のぞいてくるのは
私と同じ顔

「おはよ」

なんか、デジャブ。。。

「まっまさかの夢オチ!?」

ばっと
顔を勢いよくおこすと

永久の顔に
思い切りぶつかった

「いった!!」「痛っ」
同時に叫んだ

「ご、ごめん」

いつも通り?
とおもったが
何か
永久の様子がおかしい

少しして

「私、滝に飛び込んだ夢を見たんだけど、」
と言ってみる

へんに思われるかと
おもったから
笑いながら
冗談のように言った


予想外の反応を返された
「それ、夢じゃないよ」
、と
真顔で永久にいいかえされた

「外見てみなよ」
永久に言われ
初めて外を見る。

私は驚いて
言葉がでなかった。

そこには
自分の全く知らない
町の風景が
広がっていた

そこで
気がついた
いま
私たちは
小さな町の
知らない誰かの
家のなか
にいるのだと。

家のなかには
誰もいなかったから

そっと出てきた
けれど
そこでさらに
驚くことがあった

表札に
柊とかいていたのだ
もちろん
私たちの家では
ないはずだ

よくわからず
混乱していたが
とにかく

少し状況をしろうと
町を
みわたすと
看板を見つけた

それには

「マサラタウン」
と書かれていた。
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