硝子玉
□●第3キセキ●
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反省会が終わると、キセキらとわたしと桃井ちゃんのマネージャーは集められた
「ねぇ赤ちん、俺帰っていい?」
紫原は早くお菓子を買いに行きたいらしく、終わるのを今か今かと待っていた
「まあ、あまり時間はかけないから我慢してくれないか敦」
「どうかしたの、赤司くん?」
キセキらと自分達マネージャーだけを集めての話なんて珍しい………
「なに、大したことじゃない。
体力アップとスキルアップのために次の週末に強化合宿でもと思ってな」
帝光中学バスケットボール部は人数が多いだけあり、部の予算が予算なだけにメンバーを絞ったということらしい
でも、合宿かー………
このキセキーズと合宿って言ったら絶対一筋縄じゃいかない気がするのは気のせいだろうか?
「じゃ、話はこれだけだ。解散!!」
赤司の言葉が終わると、キセキーズは更衣室に行き、帰り支度を始めようとしていた
当然千鶴もその一人で鞄を取って帰ろうとしていた
「千鶴、ちょっといいか?」
そこで赤司に呼び止められた
「合宿の時、レモンの蜂蜜漬けを作ってきてくれないか?」
「え?でもソレ桃井ちゃんが作ってくるって意気込んでたんだけど」
「保険だ」
「?」
わたしはこの言葉の意味を後に知ることになるなんて考えてもいなかった