Color Variation

□Your Eyes
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部活の始まる前の更衣室…


今日緑間と高尾と零のクラスは授業が早く切り上げられたため、更衣室が混みはじめる前に着替えをしていたのである


緑間は監督のところに行くと言い残してついさっきこの場所を出ていった


「なあなあ、零ってさ真ちゃんのことどう思ってんの?」


そして、こんな切り出し方をされたのである



「えっ、ミドリンのこと?ん〜、いい人だと思うよ」


「いや、そういうのじゃなくってさ!!」




高尾の質問にしっかりと零は答えたハズなのだが、納得いかないらしい


高尾は「なんだかな〜」と頭を捻らせている


「零は真ちゃんのこと好きかってこと!」


零の目の前に人差し指をビシッと突き立てる


その眼はいつものような軽さを微塵も感じさせないような真剣なもの


そらすことができない




「好きだよ」


「……あっそ」



零の返答を聞いた途端、先程までの目線とは違ったものが零を捕らえる



「じゃあさ、オレのことは?どう思ってんの?」


聞かなくても分かってるけど……さ、




「好きだよ」


「あーそうだよな……って、は!?」


今聞こえるハズのない返答が聞こえたんですけど!?


「ちょっ零もっかい言って!」


「……〜っもう言わない!!」


零は照れたようにそっぽを向いてしまった


えっちょっ意味分かんねーんですけど!?


つーか、なんで零顔赤い……?



「あの…さ、ちょいと確認するけどlikeのほう?loveのほう?」


真ちゃんがloveのほうだとしても、オレのほうもloveなんて言われたら明日からの零の見方も変わってくる



「……love」


「ちょっ待てオマ――――――――!」




零の言葉の直後、オレは身を乗り出して零のそっぽを向いた顔を正面に向かせた



「……あのさ、そう言ってもらえるのはスッゲー嬉しいんだけどやっぱ二股は―――――――――――」



「?何言ってんの?」


高尾の言葉に何を言ってるのか分からないとでも言うように零は首を傾げた


「わたしはミドリンのことが好き」


「だから――――――――――――――、」



「でもそれ以上に高尾くんのことが好き」



再び零の頬は赤に染まり出す


零の顔に触れていた手に零の熱が伝わってくる



「……なあそれさ、ホント?」



これで違って一人糠笑いしてたらただの笑いモンじゃねーか




「ホントだよ!いつもみたいなお得意の鷹の目(ホークアイ)で分かりなさいよ!!」


「アレはそういうスキルじゃねーよ!?」



零の顔を押さえる手に次第に力が入るのが分かる


オレがこんな気分になるのなんて、多分この先ずっとねー



「―――――――――なあ、キスしていい?」


「……好きにすれば」




零の顔を押さえた手に力を込めると





零の顔とオレの顔の距離が一気につまる


そして、


















夕日が差し始めた放課後の更衣室に二人の男女の影が映し出された
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