Color Variation
□dislike = …―――――――
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「ねえ零っち」
「何?」
「キスしたいっス」
「………………」
ダメだ、コイツ………。
そう思ったけど、言ったら絶対引かない
融通の利かないこの男には何を言ってもムダなのである。
「零っち〜」
言いながら段々と距離を詰めてくる涼太………
その数秒後には二人の距離はお互いの吐息を感じられるほどまで接近していた
「俺は零っちのこと大好きっス」
「そう………、わたしは涼太が嫌い」
「えぇっ、ヒドッ!!」
そう、わたしはアンタが嫌い
だけど、アンタはわたしを好きって言う………
「………嫌いだよ」
そう言って唇を重ねたのは断じて涼太に心をときめかされたワケじゃない
だってわたしは涼太が"嫌い"なんだから
だからこれは
"嫌い"の証拠―――――――――――――――――――――――――――――――――