□No.006〜025
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【skit4どういう関係?】

「あの、タラコさんとユーリさんはどういう関係なんです?」

「あら、野暮なこと聞くねぇ」

「えっ!?」

「おい、あんまからかってやるなよ」

「ごめんごめん、反応が楽しいからつい」

「か、からかわないで下さい…」

「私とユーリ君は関係といったものはあんまりないけど、しいて言えば私にとってはユーリ君は命の恩人かな」

「命の恩人?」

「そう。多分ユーリ君からした私は得体の知れない変な商人ってとこかな」

「へぇ、よくわかってるじゃねぇか」

「そこは否定してよ!ユーリ君顔はイケメンなのにひどいよね
……」

「お前も美人の癖に残念だよな」

「仲、良いんですね」

「「違うでしょ(だろ)」」

【了】


暫く城内を進んでいくと、大きなホールに出た。

そのホールの真ん中には女神像が置いてある。

ユーリと視線だけで会話をして、その像に近づく。


「ふーん……これか」

「この像に何かあるんです?」

「秘密があるんだと」

「秘密って言っても特別、何も変わったものでは……」

「動かしたら秘密の抜け穴があるとかな」

「まさか………」


明らかに不信な目で女神像を眺めるエステリーゼ。

だが、ユーリはそんなエステリーゼに構わず、像を動かした。


「……え?本当に……?」


私もまさかとは思ったが、像の下には地下へ続く梯子が伸びていた。



「うわ、本当にありやがった……」

「もしかして、ここから外に?」

「保証はない。俺は行くけど、どうする?」

「……行きます」

「なかなか勇気ある決断だ。しかし、あのおっさん、まじかよ。見た目どおり胡散くせぇな」

「あ、やっぱり?ユーリ君もそう思ったんだ。というか、私、あの人何処かで見たことあるんだよねぇ…」

「何処で?」

「いや、だからそれが思い出せないんだよ……」


あんな胡散臭いおっさん、一度見たら忘れないだろうに。

だいぶ昔に見た気がするんだよね………

ギルドに入ってた時代……ぐらい?




…………
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