鋼の錬金術師

□第8話
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「エド!アル!」





ロイに呼ばれていたクロアは走りながらエドとアルの元に帰ってきた





「あれ?早かったね」





「うん。あのさエドたちって旅してんだよね?」





そうクロアが聞くとエドとアルは首を傾げながら「そうだけど」と言った







「お願い!一緒に行かせて!」







「はぁ!?おまっ…俺たちが何を「危ないことは十分わかってる!」





クロアの顔を真剣だった





それはエドたちにも十分過ぎるくらい伝わっていた







エドとアルは顔を見合わせた







「クロアが真剣なのはわかった」





「でももし僕たちがこれ以上は危ないと判断したら…」







「わかった。そう感じさせなければいいんでしょ?」







クロアはにっと笑った





エドとアルは一瞬目を丸くしたがすぐにクロアと同じように笑った





「後悔すんなよ!」





「大丈夫。する気ないから」





そう言ってクロアはエドとアルに着いて行くことになった

















































「明日から旅にでまーす」





「は?」





エンヴィーは「何言ってんのこいつ」という感じの表情をしていた





「だ・か・ら!旅!旅する!」





「旅って何しに?」





そう聞いて来たエンヴィーにクロア少し焦って答えた





「…お、お父さんの手掛かりを探しに!」





「…ふーん…別にいいんじゃない?」





エンヴィーは体をラストの方に向けて言った





するとラストはそれに付け足した








「ただし鋼の坊やには接触しないように」







「ああ、そうだね。鋼のおチビさんは厄介だから……って…クロア?」








クロアは目を逸らし明らかに様子がおかしかった





「どしたの?」





「な、なんでもない!とりあえず鋼のお豆さんに会わなきゃいいんでしょ!」





そう言ってクロアはばたばたと部屋に走って行った





























部屋に入り深く溜息をついた





「はぁ…焦った…っ!」





まさかエンヴィー達がエドを厄介者扱いしてたなんて予想外だった





「エンヴィー怒るだろうな」







「なんで?」







その声の主はすぐにわかった





振り返るとそこにはエンヴィーがいた





「なっ…鍵かけたのに…」





「だって合鍵あるから」





鍵はちゃりんと音をたて、エンヴィーの指先にかかっていた







「なんで合鍵があるんだよ!!」







「だって此処…って…ちょっ…!」








エンヴィーから鍵を奪おうとした瞬間







私もエンヴィーもバランスを崩し後ろにあったベットに倒れ込んだ







私がエンヴィーを押し倒すような形で…











「…ぎゃぁぁぁぁああああ!!!」













「いいから早くどいて…っ」





ばっとすぐに離れ壁にへばり付いた







「顔真っ赤だよ」







「うっさい!」







「クロアって意外と積極的なんだね」







「違う!!!」







「もしかして俺のこと好k「だからちがうっつってんだよ!!!!!!!!」







クロアは息を切らし真っ赤な顔で言った





しかしエンヴィーはそれに対し笑っていた







「あっはっはっ!冗談だから!ホント人間って面白いやつばっか!」





「ホムンクルスだって同じじゃん!」







クロアがそういうと少し空気が重くなりエンヴィーは目付きを変えた







「人間なんかと一緒にしないでくれない?」





「…ホムンクルスだって感情やプライドがあるんでしょ?人間と何処が違うの?」







エンヴィーはクロアを睨むようにみた







「人間は俺達をバケモノと呼ぶ!」





「……じゃあ…私もバケモノだ。錬成陣なしに風を操って人を葬る力をもつ。ね?」







そう言った後クロアは笑いながら「バケモノ仲間っ」と付け足した





エンヴィーはきょとんとしていたが直ぐにいつもの顔に戻った





「ホント変なやつ…」





この時クロアに対する感情が変わり始めているのにエンヴィーはまだ気付いていなかった





































「わりぃ待ったか?」















「ごめんね!兄さんがなかなか起きなくて」







待ち合わせ







「大丈夫だよ。そうだろうと思ったし」







天気は久しぶりの晴天







「ちげーよ!アルがちゃんと起こしてくれれば…」





「自分で起きろよ…」







元の身体に戻る方法を求め







「そうだよ。兄さんが一人でぱぱっと起きればもっと早く此処に着いたのに」







記憶を求め







「全部俺のせいかよ!!!」





「「そうだよ」」







賢者の石を求め







「わかったよ!俺がいけないんだろ!」





「クロア行こっか」





「そうだね。あんな豆は置いていこ」







エド、アル、そしてクロア







「誰がスーパーミジンコ豆粒か!!!!!」





「兄さん…。」





「ほら早く行こうよ!エド!アル!」










3人の旅は今始まった















  

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