FE文

□Kiss Kiss Kiss !!
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「ティバーン!」



呼ばれたので振り向いたらキスされた。
(そりゃもちろんネサラに)

本日三回目となるこの行動に、キレるわけでも赤面するわけでもなく、ただため息をついただけだった。



「……お前なぁ」

「おっ、不満か?」



ネサラは笑う。
そしてまた俺にキスをした。


とある昼下がり、本日四回目のキスである。



「………このキス魔が」

「どーも」

「褒めてねぇよ」



ネサラを肘でこづきながら俺はまた歩き出す。
そういえばアイクに色々と頼まれていたんだ。やらなかったら後が怖いからな、あの将軍様は。

ということで、俺はネサラと別れて目的の場所へ向かおうとする。



が。



「…ネサラ、」



どうやらこのキス魔は俺のことをみすみす行かせてくれないらしい。

俺の腕を引っ張って地面に倒し、あらぬことか俺の上に乗りやがった。



「お前のせいで俺が天空の餌食になったらどうしてくれるんだ」

「安心しろ、墓は作ってやる」



そういう問題じゃない、という言葉はネサラの五度目のキスで消された。
もう面倒臭くなったので、俺は抵抗せずにキスを受け入れた。ついでに数えるのもやめた。



「ん……ふ……」



漏れ出る声は無視して、腕を背中に回す。
その行為に満足したネサラは、俺の後頭部に手を入れてさらに深くキスをしてきた。

俺の肺活量に感謝しろよ、ネサラ。



「んん……ふぁ、」

「………っ、」



ここまでくると、真昼間になにやってんだとか誰かいるんじゃないかとかいう考えは無くなる。

一言でいうなら「どうにでもなれ」
この後どんなことになろうが、俺はこの状況を終わらせようとは思わない。
(でもさすがに息が続かなくなったのでネサラをどかしたが)



「っは、」

「今日はやけに、大人しかったじゃねぇか」

「べつ、に」



ネサラから目線をそらしながら、だいぶ息を整えた俺はネサラをこちらに引き寄せた。



「好きなようにしやがれ、ネサラ」

「は………明日は嵐か!?それとも雪か!?いやどっちでもいい!」



そう叫びつつネサラは嬉しさに顔を歪ませて、まるで獣のようにがっついてきた。



俺はこいつの頭に片手をおきつつ、自分の気まぐれに苦笑をもらしたのだった。






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→歩さまへ

キス魔なネサラさん、になったと思いますが…!

なんか主旨ズレたような気がしましたが…。
毎度のことですいません!


またリクの機会があったらよろしくお願いします!






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