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□髪
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「なんでやねん!
お前が話せ言うから
正直に話したんやないか!
なんやねんその反応!」

叫びながらドンっと机を叩いた平子に、
負けじと浦原も声を
張り上げた。

「だって!
僕アナタの髪大好きだったんスよ!?
サラサラでキレイでっ…!
ホントに大好きだったのに
再会したら短くなっててっ!
僕がっ…どれだけショックだったか…っ!
なのに平子さん…
髪のこと何も言わないから
触れちゃいけないのかと思ってっ…
ずっと黙ってたのに…。
さっき聞いたのだって…、
すっごい勇気だしたのに…っ!」


「!?(……なんやねんそれ////)」

機嫌が悪くなっていた平子は
浦原の本音を聞いているうちに
己の機嫌が上昇するのを感じた。

叫んでいるうちに涙声になり
最終的にはしゃくりあげていた
浦原をぎゅっと抱きしめると、
平子はそのふわふわとした髪に
軽く口づけた。

「ごめんな。
お前がそんなん思っとったん
気づかんかった…。
ホンマごめんな。」

「……僕も…。ごめんなさい…。」

突然平子の腕の中に閉じ込められ、
涙が止まった浦原は、
顔を真っ赤にしながら呟いた。

しばらく2人は抱き合ったまま
離れることはなかった。

end

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