銀の夢
□告白
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「おい、最近どうなんだ?」
鬼の副長と恐れられる土方十四郎その人が私のバイト先の団子屋に今日もやって来た。
「最近は土方さんのおかげで平和そのものです」
私は団子を土方さんに渡しながら言う。
「そうか」
そう言いながら土方さんは団子にマヨネーズをぶっかける。
そんな彼の姿を見ながらふと思う
以前の私は団子屋にたまに寄る土方さんを影から見ているしかなかった・・・
今みたいに言葉をかわすことなんて夢のまた夢だと思っていた。
こんな事が日常に紛れるようになったのはある事件がきっかけだった。
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