銀の夢

□目に映るモノ
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「なぁ、魅夜?」


俺の可愛い彼女の名前は魅夜。

愛しい魅夜を自分の腕の中に包み込み囁く。



しかし、



「――でね、明日は『ギンタマン』のギンタさんがね〜――――それに、ギンタさんのあれがこうなってぇ、―――ホントにギンタさん格好いいなぁ」


俺という格好いい彼氏がいながら魅夜は『ギンタマン』というアニメの主人公ギンタさんに夢中。

いわゆるヲタクだ……

せっかくの二人きりのシチュエーションなのに甘いムードなんて全くない。


付き合う前から魅夜がヲタクだと知っていたが、付き合えば俺を見るだろうと思っていた。


でも、付き合ってからさらにヲタク熱が増した気がする。


(『ギンタマン』のギンタさんより万事屋の銀さんだろォォォ!!!)

と、心の中で叫ぶ。

こんな事でヤキモチ妬いてる小さな男だと思われて嫌われたくない…。


でもいつも願う。

ギンタマンよ打ちきりになれ、と。






さて、どうすりゃ俺だけを見る?











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