迷子の夢

□happy birthday
5ページ/7ページ





2月28日。







「ふぁーぁ。おはよう、カイト」

おはよう、といいながら時間はお昼過ぎ。


「おはようございます、マスター。今日は、天気がすごくいいですよ。きっとマスターの誕生日だからですね!」

すごく天気が良くて、洗濯物がよく乾くし、なにせマスターの誕生日。

朝からテンションが高くなってしまう。


「へ?誕生日・・・??」

しかしマスターはぼーっとしている。

「今日は2月28日ですよ!マスターの誕生日です!!」

「あ、そうだっけ?」

とことん自分のことに無頓着なマスター。

「だから、今日の夕飯はステーキです!オレがケーキも作りますからね!マスターはゆっくりしててください」

「う、うん。ありがとう」

若干オレの勢いに押されながらも、
マスターは笑顔を向ける。


少し照れているところがまた可愛くてたまらない。



「あ、マスター。家の中のことは全部やっておいたので、ちょっと買い出しに行ってきますね」


「うん、いってらっしゃい!」


マスターに見送られて、オレは買い出しに出かける。

あのネックレスは、ディナーのあとに渡すつもりだ。

マスターの反応、楽しみだな。




.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ