迷子の夢
□happy birthday
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2月28日。
「ふぁーぁ。おはよう、カイト」
おはよう、といいながら時間はお昼過ぎ。
「おはようございます、マスター。今日は、天気がすごくいいですよ。きっとマスターの誕生日だからですね!」
すごく天気が良くて、洗濯物がよく乾くし、なにせマスターの誕生日。
朝からテンションが高くなってしまう。
「へ?誕生日・・・??」
しかしマスターはぼーっとしている。
「今日は2月28日ですよ!マスターの誕生日です!!」
「あ、そうだっけ?」
とことん自分のことに無頓着なマスター。
「だから、今日の夕飯はステーキです!オレがケーキも作りますからね!マスターはゆっくりしててください」
「う、うん。ありがとう」
若干オレの勢いに押されながらも、
マスターは笑顔を向ける。
少し照れているところがまた可愛くてたまらない。
「あ、マスター。家の中のことは全部やっておいたので、ちょっと買い出しに行ってきますね」
「うん、いってらっしゃい!」
マスターに見送られて、オレは買い出しに出かける。
あのネックレスは、ディナーのあとに渡すつもりだ。
マスターの反応、楽しみだな。
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