企画
□幼なじみという隠れ蓑
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ある木曜日の夜のこと
to.杏弥
from.日向
明日から出張で親いないんだ。
だから…あの……
明日の放課後から家に来ても良いけど!?
杏弥は、素直じゃない日向の文面に噴き出しそうになった。
「母さん、俺明日は日向の家に泊まるから。」
「泊まり?別に日向くんなら良いけど…最近すごく仲いいのね?」
「…いや、別に。仲いいのは小さい時からずっとだよ!うん!」
こういう時に日向と幼なじみで良かった。とすごく思う。
幼なじみじゃなくても、きっと日向のことを好きになっていただろうけど、こんなに常に一緒にいたら不信がられていたと思う。
明日のことを考えると興奮して顔がニヤけてしまうが、明日の夜に備えて早く寝ることにした。
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