とある狐の物語

□06-蛹化と羽化
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求めた光りは別の光りに惹かれていて
決して自分には振り向かない

その事が苦しくて虚しくて悲しくて

闇へと落ちて行く子供

姿形はそのままに
幼虫が蛹になるように 心変えて行った

ただただ光りを求めた子供

その子供が羽化する時
黒くイビツに歪んだ羽が生える



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