涙と花片。

□雨を待ってる。
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優しい風に

想いを馳せて

帰り道を辿った。



君が其処に

居るんじゃなぃかと・・・















‡雨を待ってる。‡















後悔を知った。



"失くして 困る位なら

捨てなければいぃのに・・・"



誰かが言う。








でも、其れを知るのは

後の事だから・・・

無くさないと解らない。





だから捨ててみる。





「やっぱり困った・・・」





辺りを見回す。

何も無いから腕を組む。





何処に捨てた?

解らないから探してみる。















窮屈な足跡、埋まる踵。

もぅ一度引き返して

始めからやり直す。



見当はついてるのに

其処に無い。








今度はゆっくり歩いてみよぅ。

もしかしたら

落ちてるかもしれなぃ・・・





新しい服を

着せてあげよぅ・・・

喜ぶかもしれない。





沢山の星を

二人で覗いてみよぅ。

円や三角、赤や黄色があるかも。








無い物ねだりの僕は

また繰り返す・・・

同じ過ちを何度も、何度も・・・








その度に思い知るんだ。








この頬を辿る

赤い涙が

涸れる事は無いのだと・・・




end。
 

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