6色の花束を

□好き嫌い
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ある日のお昼の話


「うわーん、なんでママお弁当ににんじんいれたのー(泣)」

「にんじんくらい食えよ」

「いやだよぅ!!」

「ったく、灯茉莉は……小学生かよ」

「違うよ!!ちゃんと高校生だもんッ」

「なにをもめてるの?」

「騒々しいわよ、棗」


小さい犬ほどよく吠えるとはこのことだ


「あっ、侑ちゃん、織ちゃん!!!なっちゃんがひまのこと小学生ってゆーの!!失礼だよね!!!」


鋭い視線が棗に向けられた
きっとメデューサとかに見られるとこんな感じだろうか……


「はい、土下座だよ棗。」

「きちんと地面に頭擦りつけなさいよ」

「おめーら、灯茉莉にどんだけ甘いんだよ」

「ってかなんで小学生なの?30文字以内で簡潔に述べよ。」

「灯茉莉がにんじん嫌いなとこからだ!!(17文字)」

「可愛いもんじゃない、にんじん嫌いとか」

「織佳の言う通りだね!」

「ま、棗がにんじん嫌いとかは可愛さの欠片もないわね、むしろにんじんに謝ってもらわないと(笑)」

「織佳様正論でーす!!」


この2人ムカつく……
(口に出すとのちのち怖いから心のなかで)


「じゃ、研修とかどうしたんだよ、研修っていったらカレーだろ?」

「だって中3まで織ちゃんと同じクラスだもーん」

「織佳に食べてもらってたのか……」

「織ちゃん優しいもんっ♪」

織佳が優しい……だと?


「灯茉莉にだけよー、あと夕映かしら?」


デスヨネー


「でも今年はクラス違うじゃねぇか?」

「るいるいが食べてくれたー♪」


チッ……
どいつもこいつも……
灯茉莉には甘いんだな


「良かったわね、琉生がいて

「うん!!」

「ところで、どこににんじん入ってたの?」

「あのね、これ!!」

綺麗にお花の形に切られたにんじんと卵焼きに細かくしたにんじんがあった

「おっきいお花の形は食べてあげるわ、あと、卵焼きは1つ食べなさい?」

「1つならたべる……」

「いい子ね、灯茉莉」

「後で飴あげるよー」

「私からもあげるわ」

「やった♪侑ちゃん、織ちゃんありがとー!!」


灯茉莉にはとことんあまい高身長(モデル体型)組の2人であった(笑)
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