6色の花束を

□お母さん
1ページ/1ページ



「あ、棗」

「なんだ、琉生か」


琉生と2人とか久しぶりだな……


「なんだ、って酷いなー」

「ごめんごめん」

「あ、そういや。優子さん元気?」


……優子?
優子さん……あ。


「……あぁ。母さんか」

「うわ、棗酷すぎ。優子さんかわいそう」

「いや、その前になんで俺の母さんを名前で呼んでるんだよ」


そう、そっからだ


「え?優子さんは優子さんじゃないか!!」


なんだこいつ。
頭沸いてないか?


「………そうか」



「あら、珍しい組み合わせね」

「あ、織佳ちょうどいい……!助けt「嫌よ(即答)」デスヨネー」


チッ、横暴すぎる。


「織佳ー」

「何よ、琉生」

「優子さん元気かなー」

「優子さんはいつも元気じゃない?」

「そっか、それもそうだねー」


えぇぇええぇえぇ!!!!
まさかの優子さんで通じるパータン!!??じゃなくて、パターン!!!???



「おぉ、珍しい組み合わせのトリオ」

「そういう、侑介と灯茉莉も珍しいわね」

「あのね、織ちゃん!!夕映ちゃん探してたら侑くんに会ったの!!それからね、飴ちゃんも貰ったのー♪」

「あら、よかったじゃない、で、夕映は?」

「さぁ?」

「ちょっと灯茉莉ごめんね」

「?なになにー」

灯茉莉愛用のお菓子袋を拝借。

「あ、あった」

「なになにー?」

「夕映から手紙預かってたでしょう?今日は夢花ちゃんのお迎えだって」

「はっ!!……預かってたよーな預かってなかったよーな!!」

「夕映ったら、メール使いなさいよ」


抜けすぎだ。全く。


「灯茉莉」
「んも?なはに?」
「飴を一旦外しなさい」


棒付きだから考えなさい………、灯茉莉には無理ね。
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ