6色の花束を
□お母さん
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「あ、棗」
「なんだ、琉生か」
琉生と2人とか久しぶりだな……
「なんだ、って酷いなー」
「ごめんごめん」
「あ、そういや。優子さん元気?」
……優子?
優子さん……あ。
「……あぁ。母さんか」
「うわ、棗酷すぎ。優子さんかわいそう」
「いや、その前になんで俺の母さんを名前で呼んでるんだよ」
そう、そっからだ
「え?優子さんは優子さんじゃないか!!」
なんだこいつ。
頭沸いてないか?
「………そうか」
「あら、珍しい組み合わせね」
「あ、織佳ちょうどいい……!助けt「嫌よ(即答)」デスヨネー」
チッ、横暴すぎる。
「織佳ー」
「何よ、琉生」
「優子さん元気かなー」
「優子さんはいつも元気じゃない?」
「そっか、それもそうだねー」
えぇぇええぇえぇ!!!!
まさかの優子さんで通じるパータン!!??じゃなくて、パターン!!!???
「おぉ、珍しい組み合わせのトリオ」
「そういう、侑介と灯茉莉も珍しいわね」
「あのね、織ちゃん!!夕映ちゃん探してたら侑くんに会ったの!!それからね、飴ちゃんも貰ったのー♪」
「あら、よかったじゃない、で、夕映は?」
「さぁ?」
「ちょっと灯茉莉ごめんね」
「?なになにー」
灯茉莉愛用のお菓子袋を拝借。
「あ、あった」
「なになにー?」
「夕映から手紙預かってたでしょう?今日は夢花ちゃんのお迎えだって」
「はっ!!……預かってたよーな預かってなかったよーな!!」
「夕映ったら、メール使いなさいよ」
抜けすぎだ。全く。
「灯茉莉」
「んも?なはに?」
「飴を一旦外しなさい」
棒付きだから考えなさい………、灯茉莉には無理ね。