君と繋がりたい

□温かな風
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理由は分からないけど、最近、あまりよく眠れない。
ついつい授業中居眠りをしてしまい、先生に怒られる。

とある日の放課後、俺は自分の机で寝てしまっていた。

「・・・い、・・・おい」

誰かの声がするが、起きる気力がなくて目を瞑っていたら
何か固いもので頭を叩かれた。
あまりの痛さに、俺は渋々起きあがった。

「ッ・・・、何」

「いい加減起きろバカ」

コイツは俺こと桜野純(さくらのじゅん)の友人、高宮優太(たかみやゆうた)。
俺に対しては口は悪いが誰にでも優しい。
皆から好かれるタイプだ。

「いつまで寝てる気だ、さっさと帰るぞ」

「あぁ・・・」

立ち上がって窓の外を見ると、
寝起きの俺には少し眩しすぎたが、そこには綺麗な夕日があった。
ボーっと眺めていたらまた固いもので叩かれた。

・・・そうか、カバンだったのか。
でも、叩かなくてもいい気がするんだが。

そんなことを思いながら
夕日で赤く染まった教室をあとにした。

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