キリリク

□メッセージ
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そしてここからが今日の出来事。


「バカ猿」


今度は犬飼が猿野のクラスに訪れていた。


「お?珍しい。何だよ?」


突然の犬飼登場に猿野は首を傾げて問い掛ける。


「…のバカが。」


「んだよ!文句言うためにわざわざ来たのかよ」


眉間に皺を寄せて睨むとそれにも犬飼は呆れたような視線を向ける。


「借りたもんは返す。んな常識も知らんのか?」


「…は?……‥あぁ!」


やっと思い出す昨日の出来事。

悪ぃ、などと言いつつ全く悪びれた様子もなく辞典を取ってくると軽い礼と共にそれを返す。
 


「サンキュな」


「‥あぁ」


犬飼が礼を言うと猿野はさっさと友人の会話に加わる。

その姿に少し機嫌を悪くして犬飼は自クラスに戻る。




 
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