創造への軌跡book

□失礼ですよ
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【オサム君?】


「そういえばレツ、聞き忘れていた」

「どしたの、セネル?」

「あの白兎は何なんだ?」

「ああ、オサム君ね。この前坊っちゃまが買ってくれたんだ」

「へぇ、スパーダが……」

「ンだよ、言いたい事があンなら言えよ」

「ふん。……レツ、気を付けろよ。あいつはウサギの皮を被ったオオカミだ」

「あぁ?ケンカ売ってンのか」

「大丈夫だよ、坊っちゃまはオオカミの皮を被った子羊だから。いざって所でお行儀のいいお坊っちゃまが出てくる健全男子って感じ」

『当たってるのが悲しいね、スパーダ』

「……声聞かなくても分かるぜ。慰めてくれてサンキュな、G」

『どういしまして。……ところで、なんでオサム君なの?』

「え?ウサギだから、かな」

「……おい、意味わかんねェぞ」

「もう少し説明を頼む」

「ウサギでしょ?それでウサム君になって、語調を整えてオサム君」

「そうか」

「……やっぱ意味わかんね」






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