創造への軌跡book
□砂埃は思い出の味
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【切っちゃえばいいよ】
サクサクサク。
サクサクサク。
「暑ぃけど、砂漠って面白いよな!サクサクしてて!」
「まぁ否定はしないけどさぁ…。なんかティトレイが言うと、脳天気すぎるというか…」
「ンだとぉ!?」
「ってかよぉ、俺らは最近も来たからなぁ…。できれば暫く来たくなかったぜ」
「確かに。あんまし楽しい物もないし、魔物は多いし……あれ、キール?」
「あ?アイツどこ行きやがったんだァ?」
「おーい、キールー!?」
『……レツ、足元だよ』
「え?…わ!キール!こんな所で寝ちゃダメだって!」
「眠ってなど…いない……ッ!」
「おら、立てるか?……っと。ここらで休むか」
「ひ、必要ない!さっさと先へ…!」
「足震えてるぜー?砂に足取られたか?」
「そ、んなこと……」
『諦めなって。明らかに1人だけ体力無いんだからさ』
「うわ!?お前、ボクの頭に乗るなッ!」
「はい休憩ー。者共、キール君を扇げー」
「いらない!ボクに構うなあぁぁ!!」