創造への軌跡book

□大きな樹の下で眠る
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【相棒!】



「よー、また来たぜー!…って、」

「ちょっとスパーダ!何入り口で止まってんのよ!…あら?」

「あ、お疲れ二人とも。何の話だった?」

「いや、特に……ねぇアンタ、その顔どうしたの?」

「顔?何か付いてる?」

「…泣いた、わよね?」

「げ。……いや、そんな事は別に……ね、ティトレイ?」

「お、おう…」

『さすがに隠しきれないと思うよ?レツ、目元が真っ赤』

「Gは黙ってて!そんなことない!」

『いや、それって墓穴なんじゃないかな?ボクの言葉は聞こえないんだし…』

「う。…いや、大丈夫大丈夫。ノープログラムだし、」

「おいティトレイ!テメ、歯ぁ食いしばれ!!」

「ぅおお!?」

「ぅわ!?ちょっとスパーダ、何暴れてんの。訓練なら別の部屋でやってよ」

「お前は黙ってろ!…病人泣かすなんていい度胸じゃねえか、ティトレイ?覚悟は出来てんだろうな?」

「おおおおいおい!誤解だぜスパーダ!」

「うっせぇ!」

「あーもー、違うって。スパーダってば戦闘では物分かりいいのに。ほらほら相棒、危ないから剣しまって」

「…相棒?俺か?」

「クレスのお墨付き貰ったし、戦い易かったからそう読んだんだけど…。不服だった?」

「い、いや…」

「私が勝手に泣いた、ティトレイは関係ない、以上」

「はー、意地でも言う気ないみたいね。…で、結局何があったわけ、ティトレイ?」

「いや、これで俺が言ったら殺されるだろ」

「ふーん?」

「ほらほらもう遅いし、私お風呂行ってくるから。みんな散って散って!」

「わかったわかった。んじゃな、レツ」

「うん、ありがとティトレイ」

「あ、じゃあ傷心の相棒の背中を俺が流してやるぜ?」

「うん、見事なオープンスケベありがとスパーダ」





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